OpenSNP  地域SNS|導入事例
地域づくりSNS  眠れる地域の絆を覚醒させる活性化の切り札!
OpenSNP 導入事例

OpenSNP導入エピソード集

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 『モリオネット』 もりおか地域SNS(岩手県盛岡市)
  『モリオネット』 もりおか地域SNS(岩手県盛岡市)  [URL] https://sns.city.morioka.lg.jp/


主催者推薦文


岩手県盛岡市では、平成14年度から市民活動団体を対象として、ホームページエリアの貸し出し、電子掲示板やメーリングリストサービスを提供する「e-moriokaコミュニティ」サイトを運用し、インターネットを活用したコミュニティ活動を支援してきました。


運用開始から5年目を迎えた昨年度(平成19年度)、サービス対象を団体から個人へと拡大するとともに、内容の充実による活性化を図るため、地域SNSへと移行することとし、(財)地方自治情報センターの地域SNS間連携の実証実験に参加して、もりおか地域SNSを立ち上げました。

もりおか地域SNSを構築するにあたり、SNSエンジンとして何を採用するかを検討した結果、
1. 地域SNSとしてしっかりとしたシステム設計方針(哲学と言ってもいい)のもとに開発されていること
2. ユーザが使いやすいインタフェースを持っていること
3. もりおか地域SNSが必要とする機能を持っていること
などの理由によりOpenSNPを採用させていただきました。
実際、OpenSNPを使用してみると、とても良く工夫されたSNSエンジンであることがわかります。
例えば、
1. SNSが初めての方でも直感的に操作できるようになっていること
2. 会員同士のコミュニケーションが容易にできるよう工夫されていること
3. 地域SNSに代表される小規模SNS向けに便利な機能が実装されていること
などがあげられます。

OpenSNPのすごさは、SNSエンジンの良さだけではなく、ひょこむを主宰され総務省地域情報化アドバイザーでもある「こたつねこさん」の地域SNSに対する熱い思いが機能という形で実現されていることにあります。
OpenSNPを採用すると、その優れた設計思想と心地よい使用感を体感することができます。
皆様もOpenSNPで繋がってみませんか?


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「岩手大学人文社会科学部で『アイミニマム』誕生!!」 by 53 

平成20年6月30日、岩手大学人文社会科学部では、オンラインキャンパス「アイミニマム」をオープンしました!。これは、OpenSNPをベースにした一種のSNSで、今年度入学生全員と教員あわせて300名が登録されています。
 通常のブログ、コミュニティ、メッセージ、トモダチ等の機能にくわえ、学部でこれから試行的に導入する「イーハトーブ・ミニマム・プログラム」という教育プログラムのため、ユーザが本のレビューを書き、相互に閲覧しあい、さらにそれをもとに交流しあうことができるような機能が盛り込まれています。(イーハトーブ・ミニマムは、「読み、書き、交流する」をセットとした教育プログラム。)


同じキャンパスを共有する人々が使うからこそ、SNSが最大限に活きるはず。オンラインとオフラインの両面での交流が、学生同士、あるいは教員−学生同士で、より立体的に理解しあう可能性を開くから。それに大学って、いっぱい学生がいるわりには、意外と交流範囲が狭くなりがちなところもあるのです。そのあたりもなんとかしたい。
 このシステムをより多くの人が使いたくなるような魅力的なシステムにするために、有志メンバーをつのって「ミニマム・サポーターズ」を編成していく予定です。これはもりおか地域SNS「モリオネット」での「ブドリーズ」でのノウハウをいかそうという試み。


雑談などのたわいないコミュニケーションと、
本を媒介としたよりアカデミックなコミュニケーションが自然とまざりあえば・・・。キャンパスには活発で、そして文化の香り高い空気が満ちることでしょう。学生たちのコミュニケーション能力の一段の高まりとともに。
 こうした理想にむけて、とにかくアイミニマムはオープンしました。すでに興味深々の学生諸君が、活動をはじめてくれたようです。これからどうなっていきなりますことやら。乞うご期待!。


盛岡の動きとは別に、兵庫県西宮市の関西学院大学では、大学を卒業して全国各地で教職に就いている数万人のOBのコミュニケーション基盤として、OpenSNPを活用すべく実証実験に入ります。伊丹市立伊丹高校が情報科の授業にOpenSNPの「いたまちSNS」を利用して成果を挙げているように、地域SNSのエンジンは教育の分野でも、今後多様な応用が展開されると期待されています。


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「『ブドリーズ』のうまれた日」 by 53 

Dr.Yo-Da 「そろそろ名前があっても言い頃ですよね」
53 「なんかわかりやすい名前がいいですよね」
Dr.Yo-Da 「はい。チームであることがすっとわかるような感じがいいですね。なんとかズとか。」

平成19年11月14日夕方。この時期の盛岡はもう冬。暗くなるのも早いのです。
岩手大学情報処理センターの吉田等明研究室では、吉田さんと私(五味)が、頭を絞っていたのでした。
現在は「モリオネット」という名前がついているもりおか地域SNSがメンバー限定でオープンされて数日。このSNSを盛り上げるためにボランティア・チームを立ち上げようという吉田さんの提案に沿って、11月はじめにその第一回目のオフ会は開催されました。ただなにせ、そのチームにはまだ名前がない。だからそれを決めようというわけです。


53 「う〜ん」
Dr.Yo-Da 「やっぱり岩手だし、宮沢賢治からですかねぇ」
53 「どんな童話がありましたっけ・・。」
Dr.Yo-Da 「銀河鉄道の夜、注文の多い料理店、よだかの星・・」
53Dr.Yo-Da 「おぉ!グスコーブドリの伝記!」
そうです。 ご存知、『グスコーブドリの伝記』は、イーハトーヴのみんなのために、力を尽くすブドリ青年のお話。 美しい作品です。
53Dr.Yo-Da 「ブドリーズっ!!」

まさに「はまった」瞬間でした。
その後、約半年、ブドリーズは躍進を続けます。愛称決定、キャラクター決定、チラシの作成、各種イベントの実施、コミュニティの作成・・・。定期的に開催されているオフ会のたびに人の輪も確実にひろがっていきます。

もちろんモリオネット上でもみんな大活躍。いまやそのメンバー数76名を数えるチームに成長しました。なんとも個性的でたのしい面々がそろっています。盛岡市をいろんな面で支えている方々と大学関係者、大人世代と若い世代、地元に住んでいる方々と今は離れて暮らしている方々、オンラインとオフライン・・・いろいろな交流の交差点にもなっています。

きっとブドリーズはこれからも、モリオネットとともに育っていくことでしょう。
今はもう夏が目前。あの冬の夜の吉田研究室での一時が懐かしく思い出されます。
平成19年の初雪が降る2日前のことでした。


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「岩手・宮城内陸地震時、地域SNSが心の支えに」 by  Dr.Yo-Da

2008年06月14日8時43分頃、岩手県南部に観測史上初めてとなる強い地震が起こりました。
そんな中、モリオネットでは会員から自然発生的に、安否確認、情報交換等が行われ、地域SNS上での普段通りの平静な活動に安堵して、平静を取り戻したユーザが多かったようです。
これは、日頃からたくさんの会員が生活している地域SNS上だから成しえたものと考えられます。運営している盛岡市でも迅速に「緊急対策コミュニティ」を立ち上げるなど、臨機応変の活動が光りました。
地震直後のモリオネットの動きを時系列を追ってご覧下さい。


[地震直後の動き]
06/14 08:43 岩手県南部を中心とした強い地震が発生
06/14 08:56 ブログによる情報交換開始(表1.「ブログで交換された情報」を参照)
06/14 09:10 盛岡市関係者の手により、「岩手・宮城内陸地震に関する情報共有」コミュニティ立ち上がる
06/14 09:10 コミュニティで安否確認始まる
06/14 09:20 会員の中にいた専門家が、ブログで「可燃物・化学物質対策」の情報を発信
06/14 09:36 地震よる被害情報などを共有
06/14 14:45 コミュニティを【公認】緊急コミュに設定
06/14 20:24 コミュニティで、ボランティア情報を発信
06/26 12:29 コミュニティで、復旧へ向けた報道情報の発信を開始(表1.ブログで交換された情報)
[防災・医療情報]
◆いわて防災ポータル
◆いわて医療情報ネットワーク
[安否情報]
◆電話がかかりにくくなっています。ネットを活用しましょう!!
◆災害用伝言ダイヤルの使い方、iモード災害用伝言板の使い方
[ライフラインなど]
◆停電などの状況、水道、断水
◆道路状況・・・通行止め、カメラ映像
◆JR運行情報 
◆可燃物・化学物質対策 
◆揺れが激しかった地域の地震情報
 ・奥州市、一関市、栗原市、大崎市
◆盛岡市 防災・災害情報
 ※被害や危険個所などの情報提供について
◆ニュース・被害状況
 ・岩手日報社、河北新報社、ネット上の地震情報



地震の起こった次の日の6月15日には、「災害時に地域SNSは何をなすべきか?」という議論が始まりました。
地震から5日後の6月19日には、モリオネット関係者が、新潟県長岡市に出向いて、災害対策に特徴のある地域SNS「おここなごーか」の桑原氏に災害時の地域SNSのあり方について、ご指導いただきました。
今回は、地域SNS会員の自主的な動きで対処しましたが、今後はこの体験を生かして、より充実した災害対応ができるように検討中です。


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「仮想商店街でモデル実験
  〜 地域SNSで新たなコミュニティ活動の試験」
 by  Dr.Yo-Da

◆地域SNSは実践の場であると同時に、具体的なコミュニティの例を作って実験したり、意見交換したりする時に威力を発揮する。


◆オンライン・コミュニティのシミュレーションツールとしての重要性

・問題の定式化(formulation)が容易である。
・システムモデルの作成と変更が容易
-対象システムの調査分析が容易であるため
-シミュレーション・クロックではなく、実時間で動く
・シミュレーションの実行と結果の評価・分析
-シミュレーション実行時に、妨害が入りにくい
 -実物に近いため評価や分析が容易である。
 -試行錯誤を繰り返して、最適なものを選ぶことができる
 -立場の異なる人が、違和感無く参加でき、意見の集約が容易
 -正しい結果が得られているかを、絶えずチェックできる
・その結果、問題解決へつながる
◆モデル化の方法

A.実際には存在しないコミュニティや組織を作り、それを具体例として議論
B.お手本や議論の対象になるモデルコミュニティの作成
C.理論も大切だが、まず試してみることができる
D.組織として承認されていなくとも、暫定的に立ち上げて実験運用が可能である
◆具体例

1.モリオネットの商業利用を「モデルコミュニティ」を使って検証
・モデルコミュニティとして、「仮想商店」及び「仮想商店街」を作成
・モリオネットの商業利用に向けて、市の運営するSNSとして、
 どこまで許されるか?を検討した。
・市では、モデルコミュニティを参考にしながらルール作りを行なった。
・結果として、広告利用、リンクなどが認められた。

2.実組織のSNSへのマッピング実験(現在、実験中)
・モデルコミュニティの作成
-岩手大学情報処理センターのコミュニティ
・階層構造のあるコミュニティの構築・コミュニティ間の関連性
-岩手大学情報メディアセンターの配下にある、図書館、情報処理センター、
 ミュージアムの各コミュニティを試験的に作成して実験中









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「地域SNS間交流でできたコミュニティ」 by Dr.Yo-Da  

2007年、(財)地方自治情報センターの地域SNS間連携実証実験を機会に誕生した全国3つの地域SNSがあります。松江市のまつえSNS佐用町のさよっち盛岡市のモリオネットこの3つは、手に手を携えて発展を目指していて、団子三兄弟と呼ばれています。


まずは、2008年1月21日、島根と盛岡のメンバーが一同に介し、今後の協力と発展を誓いました。折りしも1866年のこの日は、土佐の坂本竜馬の仲介で、薩長連合が締結された日でした。この日の仲介役は、土佐のお酒である桂月でした。


続いて、さよっちとモリオネットの交流の中から、漫画家水木しげる氏を大先生と仰ぐ信望者がいることが判明、2008年02月09日、2つの地域SNSの交流の象徴として、「ミズキスト倶楽部」がさよっち内に誕生しました!(写真中央)



このコミュニティは、単なるファン倶楽部ではなく、水木しげる氏が生涯研究対象としている「幸福論」について語る場でもあります。「幸福とは何か?」この、単純にして人類最大の謎を解き明かすべく、今日もミズキスト達がこのコミュニティへ集っています。





コミュニティの活動を通じて、盛岡市において水木漫画が一般的になった下地として、盛岡出身の作家、高橋克彦氏が貸本時代に「墓場鬼太郎」を絶賛していたことが判明しました。高橋氏は貸し本屋のおばさんを説得して水木漫画のバックナンバーを集めたそうで、県外からも水木ファンが集まって来たといいます。さらにさらに、佐用町の近在には、水木氏や岩手と関わりの深い柳田國男氏がいることが判明しました。柳田氏は、岩手県遠野に伝わる伝承を記録して、遠野物語を出版した人です。

このように、『地域SNSをきっかけとして、お互いがたくさんの見えない糸でつながっていることが分かってきたのです。』
そして、 2008/03/31とうとう、さよっちとモリオネットがオフラインで交流する感動の日がやってきました。佐用町役場で、先進的な「さよっちTV」の仕組みを拝見し、その後は、佐用名物、ホルモンうどん、鹿コロッケ…佐用の夜はいつ果てるとも無く、交流の輪は笑い声となっていつまでも響いていました。





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